『スター・ウォーズエピソードⅢ/シスの復讐』
今回、ダース・ベイダーの誕生秘話が明かされたわけだが、その過程たるやなんとも切なく、「しょせんは旧三部作で提示された謎の答合わせ」とタカを括っていたファンは不意打ちの涙を搾り取られた。
組織の軋礫、家庭の問題、些細な打算ごく当たり前の人間であったがために、あのような姿になったベイダーの顛末は、三十代も半ばを越えた我々世代の胸にこそ重く響く。
幼少期には悪の権化と仰ぎ見ていたベイダーを、等身大の鏡像と捉えられるようになってしまった我が身の変化・・・。
そう、『スター・ウォーズ』は、まさに我々世代のために作られた映画であり、神話だった。
試写会場で共有していたのは、あの黒い仮面であったのかもしれない。